あけましておめでとうございます。今年も色々あるかと思いますが頑張って参りましょう!
今回の記事は。お産の感想文です。今回の妊婦さんも予定日を過ぎ、バースあおばで産めるのかどうなのか!という状況で頑張りました。前回は経産婦さんが予定日をすぎて、という話でしたが経産婦さんは何か刺激があれば産まれるだろうと余裕があるところですが、初産婦さんは違います。本当に産道もまだ道がついてなく、経膣分娩できるのか、という緊張感があります。
ぜひ彼女や家族のかたの取り組みを読んで下さい。
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バースとの出会い
妊娠が発覚し、授かり婚だったこともあり慌てて受診したのは大学病院でした。初産でわからないことだらけ・・。何かあったときに安心だろうと思い、出産も大学病院での予定でした。毎回の健診は2、3時間待たされるにもかかわらず数十分で終わってしまうという大きな病院ならではの冷淡さに、不安や不満を抱きつつも、黙って通うことしかできませんでした。そして臨月手前35週の健診。初めて担当されたお医者さんにエコーのときに言われたのは「逆子ですね。この時期に逆子の人には帝王切開の予約を取ってもらっているので・・」と言うことでした。私は状況がつかめないまま予約を取られたのは37週0日の日でした。お腹を切られる、そして予定日から3週間も早くに赤ちゃんを出して平気なのかという大きな大きな不安に駆られ、その日は泣くことしかできませんでした。そしてその姿を見た母が調べ回ってたどり着いたのがバースあおばです。
健診の翌日、駆け込むように相談に来た私を温かく迎えてくれたのは柳澤さんと仲さんでした。とにかく不安で何も信じられなくなっていた私ですが、診察をしてもらい、柳澤さんに言われたのは「まだ回りますよ」という一言。その後その日のうちに運良く鍼灸院の予約がとれたので直行。お腹を柔らかくし、回りやすくする施術を受け、再びバースへ。ほやほやになったお腹を触診そてくれる柳澤さん。まさか回るわけ・・と諦めかけていたそのとき、「回ったんじゃないかな」と言うのです。すぐにエコーで確認してみると本当に頭が下にあるのです。最初は信じられず、ぽかーんな私。そしてそのときまで張り詰めていた神経がプツンと緩んだのか、涙が止まりませんでした。自分のことのように喜んで下さった柳澤さん、仲さんの姿を見て、「ここなら私の気持ちを大事にしてくれる。安心していい場所だ。」そう思いました。それからバースでのお産についての詳しい話を聞き、大学病院では感じたことのない温かい雰囲気に完全に飲み込まれてしまった私は「ここで産みたい!」と強く思い転院を決めました。
バースに来てから~予定日超過
バースに転院してから予定日までは1ヶ月。ここから怒濤の体作りがはじまりました。毎週月曜日のウオーキング、11/3の御岳山ハイキング、マタニティビクス、薪割り、ケアハウスの床ふきなど、出来ることはすべてやり尽くしたと堂々と言えるくらいにやりました。すべては自分のお産のため。そのためなら何だって頑張れるし、いつも周りには学生さんや同じように頑張っている妊婦さんたちが居てくれたから自分も頑張ろうという思いにさせてくれました。
予定日が近づくにつれてお産への思いもグンと強まり、自分の体作りが自信にも繋がっていたのか、不安よりも楽しみな気持ちが大きくありました。しかし予定日が過ぎても全く兆候がなく、二日に1回診察をしてヒマシ油を飲んだり、鍼灸院にも頻繁に行き、ウオーキングや階段上り下りもよりいっそう頑張りましたが陣痛には繋がりませんでした。42週まではバースで産めますが、過ぎてしまったときのために42週までは待ってくれるという病院に診察に行きました。診察では赤ちゃんは4000gほどあると告げられて、帝王切開をおすすめしますと言うこと。ああ、またかと、急な告白に涙。でも今度はここまでやってきたからこそ絶対に陣痛を経験してしたから産みたいという強い気持ちがあったので促進剤でも何でも良いから下から産むチャレンジをさせてください。と懇願。優しい先生は渋々ですが受け入れて下さり、翌日の午後に入院し誘発分娩することが決まりました。私は乱れる気持ちをおさえつつ、やっと産めるという期待で再びお産への気持ちを高め、入院することになりました。
本陣痛開始から68時間・・お産の記録
◎入院1日目 ダイラパンというものを入れて夕食をとり、この日は誘発せずに終了。ですがその後しばらくすると規則的な痛みがやってきました。ここから本陣痛が自然につき始めたのです。
◎入院2日目 この日からいつ帝王切開に変わっても良いように禁食。そして促進剤の点滴をする前に子宮収縮剤を内服。前夜から続いていた痛みがより強く10分間隔ほどになりました。このときの内診では赤ちゃんは全然下がってきていないと。まもなく促進剤の投与がはじまりました。すると私の体の反応が良いのかすぐさま1~2分間隔になり死にそうなほどの惟熱海が10時間ほど続きましたが、やっぱり赤ちゃんは下りてこず、医師も険しい表情でこの日の誘発は終了。促進剤を外しても10分間隔で夜中も陣痛は続きました。
◎入院3日目 前日と同じように内服からの点滴。明らかに前日より強くなる痛みに耐えながら、自分の楽な姿勢を探し、少しでも痛みの少ない体勢を探っていました。何回か内診をされるも少しずつしか進まないのを見て先生はやっぱり帝王切開にした方が良い。と一言。その言葉を言われるのにもうなれた私は「私も赤ちゃんも申し分ないほど元気なのに、どうして切らなきゃいけないんですか」と負けじと反抗。もちろん赤ちゃんの安全は第一なのはわかっていたので、いざ心音が落ちてしまったときには腹をくくろうと思っていましたが、今はそのときではないとわかっていたし、ここまで耐えたからには、簡単には引き下がれないという強固な思いから、先生にストレートに伝え、困った先生は無言で退出。やっぱり優しい先生は私の思いを受け入れて下さいました。そしてその日も促進剤は終了。次の日が勝負だと確信しながら、夜中は20分間隔で仮眠をとりつつ耐えました。
◎入院4日目 点滴前に内診すると9センチまで子宮口が開き、赤ちゃんも下りてきたとのこと。よっしゃーと喜びながら点滴をスタート。なんとなくいきみたい間隔が出てきたので「フーウン」といきみはじめました。腰の痛みがピークを迎え、仰向けになれない状態のとき、やっとのことで内診をすると子宮口全開。もう無理~~と思いながら、何度か息むと何か硬い物がおりてくる感覚があり、いつの間に会陰切開(感覚なし)。吸引の準備もいつの間にか整っていて、最後はお腹をグングン押され、2回目の吸引で赤ちゃん赤ちゃん誕生!!!産まれた瞬間は感動とかよりも放心。でも赤ちゃんを抱えた時、なんともいえない幸せに包まれました。この瞬間を待ってた。そうお思いながら、私のお産は終わったのです
今回、この壮絶なお産を乗り越えられたのは、自分の力だけでなく、ついてくださった仲さん、藤岡さん、学生さんの力が本当に大きかったです。
仲さんには夜通しで陣痛中もついてくださったので1人じゃない安心感もあり、本当に助かりました。それ以前に自分の力で産む、という意識を与えて下さった柳澤さん、私を受け入れてくれた医師のかたなど環境に恵まれすぎていたなと思います。入院中のケアも最高でした。バースで産めなかったのが悔やまれますが、今回、下から産めたので、2人目は絶対にバースあおばで産みます♡待ってて下さい!スーパー大変なお産を経験することができて今は良かったと思っています。絶対に妊婦さんを見捨てたりしない、温かいバースが大好きです!ありがとうございましたでした。
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Tさんは予定日をすぎて帝王切開の話もありましたが、自分の気持ちを先生に伝え、先生も赤ちゃんと本人の体の状況をみてくれて、希望を聞いてくれることができました。産後はバースにもどり、産褥入院し、おっぱいのトレーニングをして今も母乳だけの育児をがんばっています。
素敵な出産、おめでとうございました!