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お産の感想文・初産婦Sさん

今回は初産婦さんのお産の感想文を紹介します。8月3日のお産でした。

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待望の妊娠がわかり、わくわくと不安を抱えていました。この妊娠の1年前に流産と経験。悲しいわかれがある中で「授かりものだから」と冷静になろうとした自分と向き合い続けた日々。いのちの奇跡を感じる日々でした。いつか私たちのところにも奇跡がやってくるかな・・・と、ふと力を抜いた私たちのところにやってきたちびすけ(胎児名)は、たくさんの力と緑を持ってきてくれたと思います。

 

妊娠初期は流産が頭をよぎり、健診まで気が休まらない時間をすごしどこかに不安を抱えたままでした。安定期でも仕事中はどこかドキドキ。おなかが大きくなって胎動を感じることができたときは、ものすごい感動と安心感がうまれたのを覚えています。

 

その途中、このバースに出会いました。もともと友人がここで出産していたこともあり、一度見学に行くことにしましたが少しドキドキ。出産する場を目の前にすると、いよいよ自分が産むのだ、という意識が高まってきました。テルミーを以前に受けたことがあり、バースあおばに入った瞬間テルミーの匂いに引きつけられました。柳澤さんに色々案内していただいたとき、「この匂いが好きです」と伝えると「もう、あなたここね!」と背中を押してもらいました(^^)。初めての助産院見学で即決。ここで産む!と力がわいてきました。自然と導かれていたように思います。

 その後健診が楽しみで仕方がありませんでした。自分がそのときに抱える不安もバースあおばに来ればあっという間にスッキリ。不安を楽しみに変えてくれる力を、この場所と助産師さんたちは持っていて、夫婦で訪れる時間が至福の時でした。

 

マタニティクラス、マタニティヨガ、お灸教室、おむすびの会、ナイトウオーキング、薪割り、たくさんの出会いの場、学びの場もいただきました。行く度に新しい情報や素敵な出会いがあり、たのもしいマタニティライフ☆世界をどんどん広げてもらったと思います。夫婦ともに、バースあおばに出会ってよかったね、と毎回話していたほどです。

そして体を動かしてお産にむけた体作りにも気合いが入りました!!産休にはいって本格始動!!酷暑と言われる今年の夏も時間を見てはウオーキング。目指せ1日1万歩!!と周りの心配をよそにたくさん歩きました。

~中略~

予定日は8月1日でしたが、なんだか勝手に早く生まれそうな予感がして、37週をすぎると今か今かとソワソワしていました。未知の陣痛を待ちながら期待と不安。~中略~。7/26の検診日、赤ちゃんは順調だが子宮口は指1.5~2本くらい。子宮口がかたいと言われた。「(お産が)くるくると思っていたらなかなか来ないものよ」と見透かされたような言葉。まずは子宮口を柔らかくしようと鍼灸を予約。さっそく受診。先生に「子宮口やわらかくしておきました。数日のうちに生まれると思いますよ」と力強い言葉をもらいました。~中略~自分でもひたすらウオーキング!寺家を毎日歩き、熊のj神社に祈願しながら階段をのぼり、ひたすらひたすら!!だんなも休みをとってくれていたので、一緒にそのときを待ちながらウオーキングしていました。

7/31前駆陣痛。~中略~半分がっかり。少し気持ちをおちつけました。

8/1はお灸教室。追い込みで!という希望のもと、灸点を教えてもらい、ひたすらお灸。願いを込めてちびすけが無事に生まれてくるように願って願ってお灸をしました。その夜はナイトウオーキングに参加!!今やれることはやろう!そしてそれを楽しもう!と気持ちはとても前向きでした。夜の寺家もまたいつもと違う姿があってすごくリラックスできました。~中略~翌日お腹が不定期ながら痛むことがありました。そして寺家へウオーキング!!熊の神社の階段、森の中を歩き回り、最後悔いなく階段2往復するぞ!(合計5往復しました!)と意気込みはじめたとき10分間隔の痛みがやってきました。まだ少し弱い痛みに感じたので、階段を上りきりなんとか帰宅。5分間隔になってきました。バースに連絡をいれダメ元でかけこみましたが、やはりお腹の張りが弱くなってしまったので帰宅しました。ご飯を食べて一休みしようということになりましたが・・ご飯を食べ始めたところで痛みが2~3分間隔に!痛くて痛くてバースに駆け込みました。

すぐにうぶごえに通されました。いよいよ!

痛みに耐えるには声を出すしかなく、今まで出したことのない声で叫び続けました。今、自分がどんな状態なのかわからないけれど、助産師さんや学生さんお声に導かれながらお産はすすんでいきました。ずっとつむっていた目を開けるとたくさんの人に囲まれている状況。すごくほっとしたのを覚えています。

本多さんと学生の安藤さんが一生懸命「いいですよ」「上手ですよ」と励ましてくれ、一緒にいきんでくれました。その部屋にいたみんなが一緒に呼吸を合わせてくれているのが痛みの中でもすごく伝わってきて、すべてをゆだねよう、すべてさらけだそう。私がもてる力すべてそそごう。そんなふうに心を強く、力強く感じました。母になる気合いがみなぎってきました。

痛みは波をうってくるし、叫びつづけながら体力はどんどん消耗していくし、もう力が出ない・・と思ってしまうこともあったけれど支えてくれるみんなが本当に一生懸命そばにいてくれるからそれを感じられたから、私は力がでたんだと思います。

4時間ほどの戦いの末、ちびすけと対面。やっと会えた!!やっと!!やったー!

心から安堵したと思います。

~略~

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Sさんは初めてのお産で、この感想文では、お産も初産婦さんなりに大変でしたが、たくさん体も動かしていたせいか、時間は9時間ほどで、とてもご安産でした。

Sさんありがとうございました!